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【インストール】高速で強力なWordPressサイトを構築する2

WordPressが使用可能になるまでの手順。

【インストール】高速で強力なWordPressサイトを構築する2
高速で強力なWordPress環境を構築する。(wordpress.org)

OSのインストール~FTPのインストールまで

前回の記事では簡単な説明のみでしたが、今回の記事からは設定方法を説明していきます。

今回の記事は『OS』『WEB』『DB』『WordPress』のインストール、『PHPMyAdmin』『FTP(SFTP)』を導入するまでの手順をご紹介します。

なお、サンプルの共通スペックは『さくらVPS4G・Ubuntu14.04・Nginx・PHP7・MariaDB・Wordpress・+α』となっています。

(本文前に)簡単な3行まとめ

  • 今回の記事はOSからFTPのインストールまでの設定。
  • WordPressが使用可能になる設定も含まれている。
  • 非常に長い記事なので、時間がある時に読むのがおすすめ。

記事目次

OSのインストール

今回使用するOSはUbuntu14.04です。

基本的なインストール手順はさくらVPSのカスタムOSインストールガイド – Ubuntu 12.04/14.04を参考にして下さい。

Configure the keyboard

キーボードのレイアウトタイプを選択します。

基本的には『Japanese』を選択し、レイアウト(Keyboard layout)も『Japanese』を選択します。

Configure the network

ここではVPS契約時に提供されたIPを入力します。

IPはVPSコントロールパネルに記載されているIPv4欄の『アドレス』を入力します。例:『160.11.201.60』

ネットマスクも同様にIPv4欄の『ネットマスク』を入力します。例:『255.255.254.0』

ゲートウェイも同様にIPv4欄の『ゲートウェイ』を入力します。例:『160.10.200.1』

ネームサーバアドレスも同様にIPv4欄の『プライマリDNS』を入力します。例:『200.190.170.10』

Set up users and passwords

まず最初に『OSのユーザー名(Full name for the new user)』を入力します。

次に『ログイン時のアカウント名(Fullname for your account)』を入力します。

そして最後に『アカウントのログインパスワード(Choose a password for the new user)』を入力します。

その後、ユーザーのホームディレクトリを暗号化するかどうかを聞かれます(Encrypt your home directory?)が、基本的には『No』を選択します。

Partition disks

Unmount partitions that are in use?』は『Yes』を選択します。

Partitioning method』は『Guided – use entire disk』を選択します。

Select disk to partition』は『一台目のディスク(sdaまたvda)』を選択します。

Write the changes to disks?』は『Yes』を選択します。

その後は自動的にOSの設定が行われ、インストールは終了します。

OS初期設定

※さくらVPSであれば使用コンソールに『シリアルコンソール』を使うと、複数行入力が簡単にできる(コピペ使用可能)のでとても便利です。

ではまず最初に『ログイン時のアカウント』および『アカウントのログインパスワード』を用いてログインします。

各種チェック

必要な方は次に『IPチェック』『CPU性能確認』『時間確認』をして下さい。

IPチェック

$ ip a

CPU性能確認

$ cat /proc/cpuinfo

時間確認

$ date

ファイル一覧を更新

パッケージを導入、更新するコマンド『apt-get』を用いてファイル一覧を更新します。

ファイルの更新を確認

$ sudo apt-get update

更新されたファイルを適用

$ sudo apt-get upgrade

upgrade』では最新版の適用の際に追加パッケージのダウンロードが必要となった場合、そのファイルの更新は中断されます。

追加パッケージも導入し、現在のOS(ディストリビューション)も含め完全な最新状態を希望する場合は『dist-upgrade』を用います。

$ sudo apt-get dist-upgrade

Vimの導入

テキストエディタの一種である『Vim』をインストールします。

テキストエディタは好みですので、他のものを使いたい方は別のエディタを使用しても構いません。

なお、今回のサンプルは編集を全てVimで統一しています。

Vimのコマンドについては以下を参考にして下さい。

Vimコマンドまとめ – Qiita
http://qiita.com/merrill/items/9c800030333ab4c9408f

Vimをインストールします。

$ sudo apt-get install -y vim

authorized keysの設定

鍵の設定を行います。

保存場所、id_rsaがそのままで良ければEnter。

パスフレーズは必要なければ空白のままEnter。

$ cd
$ ssh-keygen

鍵が生成されるので確認します(.pubが公開鍵)。

$ cd ~/.ssh
$ ls -la

公開鍵をアップロードします。

cant be establishと表示された場合は『Yes』を選択します。

パスワードを求められるので、アカウントのログインパスワードを入力するとアップロードが完了します。

$ scp -P 22 ~/.ssh/id_rsa.pub アカウント名@割り当てられたIP:~/.ssh/authorized_keys

次に『chmod』を使い、公開鍵のパーミッション(所有権)を変更します。

$ cd
$ sudo chmod 700 .ssh
$ sudo chmod 600 .ssh/authorized_keys

SSHのセキュリティ設定

SSHの設定ファイルをエディタで開き、設定を変更します(設定は例です)。

$ sudo vim /etc/ssh/sshd_config
sshd_config
# デフォルトポートから他の競合しない数値に変更
Port 12345

# rootでのログインを不可にする
PermitRootLogin no

設定後はSSHを再起動します。

$ sudo service ssh restart

Uncomplicated Firewall(UFW)のセキュリティ設定

ファイアウォールサービスの『UFW』の各種設定を行います。

すべてのポートを一時的に拒否

$ sudo ufw default deny

SSHを許可する

$ sudo ufw allow 12345(sshで設定したポート番号)

ブラウザでの閲覧を許可

$ sudo ufw allow 80

UFWを有効化

$ sudo ufw enable

UFWのステータスを確認

$ sudo ufw status

UFWを再起動

$ sudo service ufw restart

IPv6を無効化

IPv6』を使用する目的が無い場合は無効化しておきます。

$ sudo vim /etc/default/ufw
ufw
# IPV6を使用しない
IPV6=no

/etc/sysctl.confの末尾に『net~』を追加します。

$ sudo vim /etc/sysctl.conf
sysctl.conf
# Disable IPv6
net.ipv6.conf.all.disable_ipv6 = 1
net.ipv6.conf.default.disable_ipv6 = 1

保存後、設定を反映させます。

$ sudo sysctl -p

ifconfigを行い、IPv6(inet6)が消えていればIPv6の無効化成功です。

$ ifconfig

不要なデーモンを停止

sysv-rc-conf』を用いて不要なデーモンを停止させます。

停止させるのは『dns-clean(PPP接続前にDNSキャッシュを削除)』『grub-common(GNUの高機能ブートローダー)』『ondemand(クロック制御)』『pppd-dns(PPP接続前にresolv.confを読み込む)』『rsync(高速ファイルコピー)』の5つです。

もし今後使用予定があるデーモンがあれば除外して下さい。

まずsysv-rc-confをインストールします。

$ sudo apt-get install -y sysv-rc-conf

アカウントのパスワードを入力し、rootログイン。

$ sudo su -

不要なデーモンを停止。

# sysv-rc-conf dns-clean off
# sysv-rc-conf grub-common off
# sysv-rc-conf ondemand off
# sysv-rc-conf pppd-dns off
# sysv-rc-conf rsync off

rootをログアウト。

# exit

再起動します。

$ sudo reboot

Nginxの導入

ウェブサーバ『Nginx』をインストールします。

Nginxのインストール

まず更新チェックを行い、その後データ取得コマンド『curl』をインストール、次にNginxのリポジトリ署名を追加します。

$ sudo apt-get update
$ sudo curl http://nginx.org/keys/nginx_signing.key | sudo apt-key add -

リポジトリを追加します(リストは/etc/apt/sources.list)。

$ sudo sh -c "echo 'deb http://nginx.org/packages/mainline/ubuntu/ trusty nginx' >> /etc/apt/sources.list"
$ sudo sh -c "echo 'deb-src http://nginx.org/packages/mainline/ubuntu/ trusty nginx' >> /etc/apt/sources.list"

更新を確認し、Nginxをインストールします。

$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install -y nginx

インストール後、Nginxのバージョンを確認します(2016/05/15現在、最新バージョンは1.10.0です)。

$ nginx -v

PHP7の導入

PHP7のインストール

PHP7』をインストールする前に必要なパッケージを導入します。

$ sudo apt-get install -y software-properties-common
$ sudo apt-get install -y python-software-properties

その後Ondrej Sury氏による非公式リポジトリ(Personal Package Archive – PPA)を追加します。

※2016/7/15 追記『ppa:ondrej/php-7.0』から『ppa:ondrej/php』に変更となりました。

$ sudo add-apt-repository ppa:ondrej/php

更新を確認し、次にPHP7および付随するパッケージをインストールします。

$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install -y php7.0 php7.0-common php7.0-cgi php7.0-fpm php7.0-mysql php7.0-gd php7.0-dev php7.0-curl php7.0-mbstring php7.0-xml

PHP7のバージョンを確認します(2015/05/15現在、最新バージョンは7.0.6です)。

$ php -v

MariaDBの導入

MySQLと互換性があり、更に高性能と言われているデータベースエンジン『MariaDB』をインストールします。

MariaDBのインストール

apt-key』でキーを追加します。

$ sudo apt-key adv --recv-keys --keyserver hkp://keyserver.ubuntu.com:80 0xcbcb082a1bb943db

リポジトリを追加し、更新チェックします。

$ sudo add-apt-repository 'deb http://ftp.yz.yamagata-u.ac.jp/pub/dbms/mariadb/repo/10.1/ubuntu trusty main'
$ sudo apt-get update

インストール時にrootに対するパスワードが求められるので、新しくパスワードを作成します。

$ sudo apt-get install -y mariadb-server

データベースにアクセス

インストール後、データベースにアクセスします(パスワードは先程新しく作成したもの)。

$ mysql -u root -p

WordPressで使用するデータベースを新規作成します(example.comは例です)。

MariaDB > CREATE DATABASE `example.com`;

データベースが追加されたか確認。

MariaDB > SHOW DATABASES;

確認出来ればデータベースから離脱します。

MariaDB > exit

WordPress導入前の設定

WordPressを導入する前に簡単な設定を行います。

PHP7設定

php-fpm.confに記載されているevents~のコメントアウト(;)を外します。

$ sudo vim /etc/php/7.0/fpm/php-fpm.conf
php-fpm.conf
; コメントアウトを外す
events.mechanism = epoll

php.iniのタイムゾーンを日本時間に切り替えます。

$ sudo vim /etc/php/7.0/fpm/php.ini
php.ini
; タイムゾーンを日本時間に
date.timezone = "Asia/Tokyo"

PHPの所有者とグループを変更します。

$ sudo vim /etc/php/7.0/fpm/pool.d/www.conf
www.conf
; listenが付いている事に注意
listen.owner = nginx
listen.group = nginx

PHPを再起動します。

$ sudo service php7.0-fpm restart

Nginx設定

WordPressに使用するディレクトリを作成します(example.comは例です)。

$ sudo mkdir -p /var/www/example.com/

Nginxのdefault.confを自サイト用の設定ファイルとして複製し、default.confは削除します。

$ sudo cp /etc/nginx/conf.d/default.conf /etc/nginx/conf.d/example.com.conf
$ sudo rm /etc/nginx/conf.d/default.conf

先程複製したファイルを編集します。

$ sudo vim /etc/nginx/conf.d/example.com.conf
example.conf
server {
	listen	80;
	server_name	example.com;
	root /var/www/example.com/;
	index	index.html	index.php;
	access_log	/var/log/nginx/example.com.access.log;
	error_log	/var/log/nginx/example.com.error.log;
 
	location / {
		index	index.php index.html index.htm;
		try_files	$uri $uri/ /index.php?$uri&$args;
	}
 
	location ~ \.php$ {
		include	fastcgi_params;
		fastcgi_keep_conn on;
		fastcgi_index	index.php;
		fastcgi_split_path_info  ^(.+\.php)(/.+)$;
		fastcgi_param PATH_INFO $fastcgi_path_info;
		fastcgi_param SCRIPT_FILENAME $document_root$fastcgi_script_name;
		fastcgi_intercept_errors on;
		fastcgi_pass unix:/run/php/php7.0-fpm.sock;
	}

	error_page	500 502 503 504	/50x.html;

	location =	/50x.html {
	root	/usr/share/nginx/html;
	}
}

Nginxを再起動する。

$ sudo service nginx restart

WordPressの導入

WordPressをインストールします。

unzipインストール

まず更新をチェックし、その後圧縮ファイル展開用の『unzip』をインストールします。

$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install -y unzip zip

WordPressのダウンロード

テンポラリディレクトリ(tmp)に移動した後、『wget』でダウンロードを行い、その後展開します。

最新版はhttps://ja.wordpress.org/より確認すること。(2016/05/15現在、最新版は4.5.2)

$ cd /var/tmp
$ sudo wget https://ja.wordpress.org/wordpress-4.5.2-ja.zip
$ unzip wordpress-4.5.2-ja.zip

展開後、WordPressディレクトリへ移動し、全てのファイルを『/var/www/~』にコピーします。

$ cd wordpress/
$ sudo cp -rp * /var/www/example.com
$ cd

権限の設定

所有者およびグループの権限設定を行います。

devグループを追加します。

$ sudo groupadd dev

『/var/www/~』を『chown』を用いて所有者を『www-data』グループを『dev』に変更します。

$ sudo chown -R www-data:dev /var/www/example.com/

サブグループを作成し(exampleは例です)、確認します。

$ sudo usermod -a -G dev www-data
$ sudo usermod -a -G dev example
$ id example

rootログインします。

$ sudo su -

WordPressを格納しているディレクトリへ移動します。

# cd /var/www/example.com/

パーミッションを変更します。

# find . -type f -print | xargs chmod 664
# find . -type d -print | xargs chmod 2775

rootから離脱します。

# exit

wp-config.phpの編集

wp-config.php』をコピーします。

$ sudo cp /var/www/example.com/wp-config-sample.php /var/www/example.com/wp-config.php

wp-config.phpを編集します。

$ sudo vim /var/www/example.com/wp-config.php

database_name_here』にMariaDBで設定したデータベース名(例:example.com)、『password_here』にMariaDBのパスワードを入力します。

wp-config.conf
/** WordPress のためのデータベース名 */
define('DB_NAME', 'database_name_here(変更)');
 
/** MySQL データベースのユーザー名 */
define('DB_USER', 'root');
 
/** MySQL データベースのパスワード */
define('DB_PASSWORD', 'password_here(変更)');

また、同ファイルに認証用ユニークキー(セキュリティ効果)の設定があるので、https://api.wordpress.org/secret-key/1.1/salt/を利用してコピペして下さい。

/**#@+
 * 認証用ユニークキー
 *
 * それぞれを異なるユニーク (一意) な文字列に変更してください。
 * {@link https://api.wordpress.org/secret-key/1.1/salt/ WordPress.org の秘密鍵サービス} で自動生成することもできます。
 * 後でいつでも変更して、既存のすべての cookie を無効にできます。これにより、すべてのユーザーを強制的に再ログインさせることになります。
 *
 * @since 2.6.0
 */
define('AUTH_KEY',         'put your unique phrase here(変更)');
define('SECURE_AUTH_KEY',  'put your unique phrase here(変更)');
define('LOGGED_IN_KEY',    'put your unique phrase here(変更)');
define('NONCE_KEY',        'put your unique phrase here(変更)');
define('AUTH_SALT',        'put your unique phrase here(変更)');
define('SECURE_AUTH_SALT', 'put your unique phrase here(変更)');
define('LOGGED_IN_SALT',   'put your unique phrase here(変更)');
define('NONCE_SALT',       'put your unique phrase here(変更)');

再起動する

全ての設定が終わりましたので、『Nginx』『MariaDB』『PHP』を個別で再起動させます。

全ての再起動でエラーが出なかった場合は、この時点でWordPressが使用可になります。

$ sudo service nginx restart
$ sudo service mysql restart
$ sudo service php7.0-fpm restart

PHPMyAdminの導入

データベース編集ツールのPHPMyAdminをインストールします。

PHPMyAdminのインストール

まずディレクトリを移動します。

$ cd /usr/share

次にhttps://www.phpmyadmin.net/からPHPMyAdminの最新版を入手し(2016/05/15現在、最新版は4.6.1)、展開します。

$ sudo wget https://files.phpmyadmin.net/phpMyAdmin/4.6.1/phpMyAdmin-4.6.1-all-languages.zip
$ sudo unzip phpMyAdmin-4.6.1-all-languages.zip

展開したディレクトリの名前をphpmyadminに変更し、ダウンロードしたzipを削除します。

$ sudo mv phpMyAdmin-4.6.1-all-languages phpmyadmin
$ sudo rm phpMyAdmin-4.6.1-all-languages.zip

PHPMyAdminディレクトリのパーミッションを変更します。

$ sudo chmod -R 775 phpmyadmin

シンボリックリンク(ショートカットのようなもの)を作成します。

$ sudo ln -s /usr/share/phpmyadmin /var/www/example.com

必要パッケージをインストールします。

$ sudo apt-get install -y libmcrypt-dev

sessionsディレクトリを追加します。

$ cd /var/lib/
$ cd php
$ sudo mkdir sessions
$ sudo chmod 777 sessions

作成できたか確認します。

$ ls -l
$ cd

php.iniを編集し、sessionsディレクトリを追加します。

$ sudo vim /etc/php/7.0/fpm/php.ini
php.ini
; pathを追加
session.save_path = "/var/lib/php/sessions"

PHPを再起動します。

エラーが無ければここでPHPMyAdminが使用出来るようになります。

$ sudo service php7.0-fpm restart

次に『ドメイン名/phpmyadmin』にアクセスし、PHPMyAdminにログインします。

その後、『サーバ接続の照合順序』を『utf8mb4_general_ci』に変更しておきます。

PHPMyAdminの管理権限ユーザーを作成

ログイン時に『環境保管領域が完全に設定されていないため~』という警告が発生しているため、警告を消去するための設定を行います。

まずMariaDBにログインします。

$ mysql -u root -p

次に『create_tables.sql』を使い、データベースを追加します。

MariaDB > source /usr/share/phpmyadmin/sql/create_tables.sql

確認を行い、『phpmyadmin』が存在していれば成功です。

MariaDB > show databases;

『use』コマンドを使い、データベースを切り替えます。

MariaDB > use phpmyadmin

テーブル内に『pma~』があるか確認します。

MariaDB > show tables;

次にphpmyadminの管理権限ユーザーを作成します。

下記コマンド記載の『ここにpmapassを入力』は新しく自分でパスワードを設定して下さい。

MariaDB > GRANT SELECT, INSERT, UPDATE, DELETE ON phpmyadmin.* TO pma@localhost IDENTIFIED BY "ここにpmapassを入力";

次のコマンドをそのまま入力します。

MariaDB > select host,user,password from mysql.user;

テーブルを更新します。

MariaDB > flush privileges;

MariaDBから離脱します。

MariaDB > exit

その後PHPMyAdminにログインして『phpmyadminにログインして環境保管領域が完全に設定されていないため~』が消えていれば成功です。

config.inc.phpの編集と暗号化 (blowfish_secret) を設定

先程の警告以外にも『暗号化 (blowfish_secret) 用の非公開パスフレーズ』を要求する警告が表示されているので、こちらも対策を行います。

ディレクトリを移動し、コピーを行います。

$ cd /usr/share/phpmyadmin/
$ sudo cp config.sample.inc.php config.inc.php

編集します。

$ sudo vim config.inc.php
config.inc.php
/*
 * This is needed for cookie based authentication to encrypt password in
 * cookie
 */
$cfg['blowfish_secret'] = 'ここに何でも良いので適当な文字を入れる'; /* YOU MUST FILL IN THIS FOR COOKIE AUTH! */


/*
 * phpMyAdmin configuration storage settings.
 */
 
/* User used to manipulate with storage */
$cfg['Servers'][$i]['controlhost'] = '';
$cfg['Servers'][$i]['controluser'] = 'root';
$cfg['Servers'][$i]['controlpass'] = 'MariaDBのパスワードを入力';

上記の通りに編集後、PHPMyAdminにログインすれば警告が消えています。

PHPMyAdminのセキュア設定

PHPMyAdminにログインする時、そのままではセキュリティ上よろしくないため、URLの変更を行い、更にBasic認証を追加します。

これにより、多重アクセスの防止および二重認証でセキュリティ効果がアップします。

まずディレクトリに移動し、phpmyadminの存在を確認します。

$ cd /var/www/example.com/
$ ls -l

次に『mv』を使ってphpmyadminの名前を変更します(phpmyadminの次に書かれたワードが変更後の名前です)。

変更後の名前がURLアクセス時に使用するものとなります(例:ドメイン名/example)。$ sudo mv phpmyadmin example

変更後の名前を確認します。

$ ls -l

次にBasic認証を追加します。

下記コマンド入力後にパスフレーズを聞かれるので新しく設定します。

そしてそのパスフレーズが暗号出力されます。

『暗号化前』と『暗号化後』は両方必要になりますのでメモしておきます。

$ openssl passwd

Basic認証に使用するワードを設定します。

$ sudo vim /etc/nginx/pma_pass
pma_pass
Basic認証に使うアカウント名(なんでも良い):暗号化後のパスフレーズ(アカウント名とパスフレーズの間に : が入っている事に注意)

Nginxのコンフィグファイルを編集し、Basic認証用の項目を追加します。

$ sudo vim /etc/nginx/conf.d/example.com.conf
example.com.conf
# Basic認証
location /ここにphpmyadminの変更後の名前 {
	auth_basic	"login";
	auth_basic_user_file	/etc/nginx/pma_pass;
	index	index.php	index.html	index.htm;
	try_files	$uri	$uri/ /index.php?$args;
}

Nginxを再起動します。

$ sudo service nginx restart

エラーが無ければ、次に『ドメイン名/phpmyadmin変更後の名前』でアクセスします。

するとBasic認証が機能し、アカウント名とパスワードの入力を求められます。

この時、『user』には『pma_passのアカウント名』、『password』には『pma_passのパスフレーズ(暗号化前)』を入力することでPHPMyAdminのページに移動することが出来ます。

FTPの導入

File Transfer Protocol(FTP)サーバを構築し、FTP通信出来るよう設定します。

更新確認後『vsftpd』をインストールします。

$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install -y vsftpd

vsftpd.conf』を編集します。

$ sudo vim /etc/vsftpd.conf
vsftpd.conf
# 匿名アクセスを禁止
anonymous_enable=NO

# ファイルのパーミッションを002(664)に変更する
local_umask=002

# ポート20を使用不可
connect_from_port_20=NO

# アスキーモードを有効
ascii_upload_enable=YES
ascii_download_enable=YES

# シグニチャを隠蔽
ftpd_banner=Welcome to blah FTP service.

# ユーザのホームディレクトリより上位のディレクトリへの移動を不許可
chroot_local_user=YES

# ホームディレクトリ上層を参照できるユーザー設定
chroot_list_enable=YES
chroot_list_file=/etc/vsftpd.chroot_list

# サブフォルダを含む一括アップロード・ダウンロードを許可
ls_recurse_enable=YES

### 以下はファイルの最後に追加する ###

# /etc/vsftpd/user_listのユーザーだけをアクセス許可
userlist_deny=NO

# アクセス可能なユーザーを追加
userlist_file=/etc/vsftpd.user_list

# タイムスタンプ時間をローカル時間にする(環境により必要なし)
#use_localtime=YES

# PASVのポート範囲を限定(設定は例)。
listen_port=50000(ポートは自由。他と被らないようにする)
pasv_enable=YES
pasv_min_port=50010
pasv_max_port=50030
pasv_address=VPSから提供されたサーバのIPをここに入れる

# FTP接続時の初期アクセスディレクトリ(例1:.ssh 例2:/var/www/ 例3:記入なし)
local_root=

# FTP経由でファイルをアップ可能にする
force_dot_files=YES

# seccomp filter をオフにする
seccomp_sandbox=NO

# chrootユーザーの書き込み制限
allow_writeable_chroot=YES

FTPの接続に使用するアカウント名のリストを新規作成します。

$ sudo vim /etc/vsftpd.user_list
vsftpd.user_list
example

ホームディレクトリより上位にアクセス出来るアカウントを指定します。

$ sudo vim /etc/vsftpd.chroot_list
vsftpd.chroot_list
example

UFWを用いてポートを開放します。

$ sudo ufw allow 50000/tcp
$ sudo ufw allow 50010:50030/tcp

UFWを再読み込みします。

$ sudo ufw reload

vsftpを再起動します。

$ sudo service vsftpd restart

ここまでにエラーが無ければFTPでアクセス出来るようになっています。

FTPへのログインは先程設定したアカウント、そしてパスワードはubuntuのログインパスワードを使用します。

なお、使用におすすめのFTPソフトはFilezillaです。

サンプルではこのFilezillaを使っていきます。

使用方法は割愛します。

SFTPの導入

FTPではファイルの通信時に暗号化が施されていないため、セキュリティ面で不安があります。

その際にSSH File Transfer Protocol(SFTP)を使用することで通信の暗号化を行い、セキュリティの強化を図ります。

rd_rsaのダウンロード

まずFTPにログインし『/home/アカウント名/.ssh』にある『rd_rsa』をダウンロードします。

rd_rsaの追加

次にFilezillaのメニューバーから『編集』→『設定』→『SFTP』と移動し、『Add key file…』で先ほどダウンロードした鍵ファイル(rd_rsa)を追加します。

SFTPへ切り替え

そして『ファイル』→『サイトマネージャ』でエントリ一覧に移動し、『プロトコル』を『SFTP』に切り替えます。

ポート番号の変更

最後にそのエントリのポート欄を『SSHで使用しているポート番号(例では12345)』に切り替えます。

設定完了

設定を保存後、もう一度接続するとSFTPでログイン出来るようになっています。

次回はNginxとMariaDBのチューニング

今回は非常に長い内容となので、全て読むには疲れてしまうかもしれません。

ただ、多くの人に理解してもらえるよう、記述内容はある程度分かりやすくしているため、少しかじったことのある方でも導入しやすいかと思われます。

次回の記事は『NginxとMariaDBのチューニング』そしてキャッシュアプリケーションの『OPcache』と『APCu』の導入を予定しています。

シリーズ目次

記事内でのサンプルは『さくらVPS4G・Ubuntu14.04・Nginx・PHP7・MariaDB・Wordpress・+α』となっています。

記事の執筆時、参考となった情報はここのtxtで公開しています。

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