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IPFSとブロックチェーンで生み出される、制限なき動画共有プラットフォーム『Visio』

究極のビデオシェアリング。

IPFSとブロックチェーンで生み出される、制限なき動画共有プラットフォーム『Visio』
究極の動画共有『Visio』

惑星間ファイルシステムによる新たな動画共有

前回紹介したShiftでは、惑星間ファイルシステム(IPFS – InterPlanetary File System)によって誰にも干渉を受けない新たなウェブネットワークの構築が目指されている事をお伝えした。

今回紹介するVisioもまたIPFSを利用することで制限の無いネットワークの発展を目指しているが、こちらではYoutubeやニコニコ動画のような動画共有サイトとして開発が行われている。

サイト内の『Unchained&Ultimate video sharing』というスローガンの言葉通り、誰にも邪魔されない究極の動画共有としてその名が広まる日は近いかもしれない。

(本文前に)簡単な3行まとめ

  • IPFSとブロックチェーンを利用した動画共有プラットフォーム『Visio』
  • IPFSは検閲削除を無効化する性質を持つため、動画は簡単に削除されない。
  • 世界中の動画アップローダー達が注目する可能性がある。

究極のビデオシェアリング

Visioは惑星間ファイルシステム(IPFS – InterPlanetary File System)とブロックチェーンを用いた動画共有プラットフォームを構築するプロジェクトであり、開発は2017年の2月から開始されている。

IPFSはPeer to Peer(P2P)を用いた新たなプロトコルであり、分散型という性質から検閲による削除を無効化する。

開発者はVisioのブロックチェーン上にIPFSシステムを統合することを考えており、コインのコア構造にいくつかの変更を加えることでユーザーがIPFSノードまたはプロキシを使用可能にし、あらゆる大きなファイルをアップロード出来るように改良を施す予定だ。

また、ウォレットシステムもIPFSネットワークと統合させ、ウォレットをノード(ネットワークの中継点)として動作させるシステムも開発している。

これは専門的な知識を有していないユーザでも、ノードを難なく構築出来るという利点がある。

最終的にはこのウォレットにはメディアプレーヤー機能も搭載され、これ一つでVisioの全てが利用出来るようになるようだ。

そしてアップロードされた動画はIPFSネットワーク上に展開され、それぞれのノードがデータを保持する。

更にこれら動画には字幕を付けることも出来るため、言語が違えども字幕によって映像を楽しむことが出来る。

動画の保存に関しては現在不明だが、ユーザの法律面での安全を考えるとウォレットプレーヤーによるストリーミングのみで、原則としてダウンロード出来ないようにされる可能性はあるだろう。

長期的な目標

Visioの長期的な目標は開発者に完全に依存することなく、開発者と利用者のそれぞれ自立したコミュニティを作り出すことである。

開発者によると、ほとんどの暗号通貨の現状はあまり信用できない分散システムに依存しており、また開発者らの開発状況によってコミュニティが動くため、多くの憶測や騒音が発生するとのこと。

しかし、IPFSシステムはコミュニティが独自で有形のアプリケーションを開発できるレイヤーを提供できるため、それによって特定の人々がコミュニティ内での開発を奨励して開発者よりも速い速度で新しい機能やアプリケーションを生み出せるようだ。

また、ビットコインやイーサリアムが世界中の開発者からサポートされているように、開発チームとコミュニティの両方がVisioの創造性とアイデアを共有することで将来に多大な結果を残せると開発者は考えている。

現に通貨を購入して保持するだけでは新たな価値は生まれないため、市場価値を動かすコミュニティが建設的に尚且つ活発に活動する事により、コインの時価総額は継続して増加し続けるだろう。

なお、新規通貨公開(ICO – Initial Coin Offering)開始時点の価格は150satoshi(約0.00150ドル)だったが、3/26現在の価格は0.008539ドルと6倍~ほどまで価値が高まっている。

分裂するプロジェクト

そもそもVisioは現段階で開発されているプロジェクトから派生したものである。

最初はPureVidz、その後がNovusphere、そしてVisioへと続いている。

PureVidzとNovusphere

当初はPureVidzがこの共有計画をしばらく推し進めていたが、開発者の一人であるAsphyxia氏がPureVidzには複数の問題、そしてビジョンが異なるため、PureVidzから離れて新たなプロジェクトを始めるとコメント、PureVidzの開発から離れてしまう。

この新しいプロジェクトがNovusphereなのであるが、PureVidz側はこの分裂後に開発がストップ、現在も含め完全に音沙汰が無くなってしまった。

当然ながらBitcointalkのコミュニティでは「詐欺だ」とのコメントが相次いだ。

その後Asphyxia氏は新たなプロジェクトについての声明を発表、新プロジェクトNovusphereは一時の救済措置としてPureVidzの通貨『VIDZ』をProof of Burnを用いて焼却することによりNovusphereの通貨『ATOMS』へと交換を可能とした。

だが、コミュニティでは両者の開発者が詐欺師であると多くのバッシングを受けている。

更に騒動はこれだけに終わらず、とあるユーザがPureVidzとNovusphereに関する分析を公開(PDF)する。

この分析ではPureVidzとNovusphereの開発者は同一人物で一人しかいない(Asphyxia氏)と指摘しており、根拠として複数の理由を挙げている。

一つはAsphyxia氏と似たような名前の人物が2010年からPurevidzの構想を考えていたこと。

もう一つがPureVidzとNovusphereのウェブデザインが酷似していること。

そして3つ目はアメリカのデラウェア州にてNovustechという会社が2016/10/21に登記されていたのだが、この登記日とBitcointalk内にあるPureVidzアカウントの作成日が全く同じである点。

これらの事から両プロジェクトの開発者はAsphyxia氏のみであり、PureVidzからNovusphereへの分裂はあらかじめ計画された詐欺である、と分析した作者は結論付けている。

この文書により詐欺である事が確定したわけではないが、2つのプロジェクト間では200BTC(約2000万円)以上の大金が動いており、実際に詐欺であった場合には相当な被害となる。

しかし問題の的となったAsphyxia氏はこれらの指摘を全て間違いだとして否認、そして何事も無かったようにNovusphereプロジェクトの資金調達(ICO)を行い、現在も開発を続けている。

Visioの登場

この騒動の中、颯爽と登場したのがVisioである。

Visio開発者のSindren氏は元々PureVidzコミュニティにて自発的にサポートを行っていたユーザなのだが、一連の出来事に関してかなり呆れたようで「ultimate purevidz killer」というコメントと共に自らプロジェクトをスタートさせた。

ICO時のアナウンスによるとリーダー開発者には公的機関と民間組織の開発契約を結んでいる10年以上のキャリアを持ったプロのフルスタックエンジニア(複数の技術を持ったエンジニア)を使い、他の開発者のヘルプやフロントエンドのグラフィカルユーザインタフェース(GUI – Graphical User Interface)構築などを行っているようだ。

ICOでは最大75BTCの制限を設けて価格150satoshiで開始されたが、即座に上限へと達して資金調達は終了した。

この状況を見るにVisioには大きな期待を持たれているのは確かで、75BTC以上の資金を募集していても十分問題のないレベルだっただろう。

開発状況

Visioの開発は高速で行われ、常に進行している。

3/27現在のロードマップは以下のとおり。3月に予定されていた計画は全て完了している。

3/5 Website with IPFS Video Sharing Platform(IPFS動画共有プラットフォームのウェブサイト):完了

3/12 Integrated Wallet Player(統合されたウォレットプレイヤー):完了

3/26 Blockchain IPFS Hash Storage(Blockchain IPFS ハッシュストレージ):完了

4/9 Wallet to Wallet Encrypted Messaging(ウォレット間メッセージの暗号化)

5/14 Search Index and API with the Full Version of the Platform(プラットフォームのフルバージョンとインデックス検索およびAPI)

ロードマップ外の計画

User Subtitle Addition Interface(ユーザ字幕追加インターフェイス):完了

Beta Run for AD Partner(広告パートナーの追加):完了

TV SHOW SUPPORT(TV SHOWサポート):完了

TROLLBOX(トロールボックス):完了

開発初期のためまだまだ先は長いが、既にVisioのウォレットはリリースされているため、購入した通貨の消失を恐れるユーザは安心してウォレットへ保存出来る。

他にも近いうちに字幕賞金制度や、技術的なリリースも行われる。

そしてVisioを用いたユーザの収益化戦略に関しても、まもなく登場するようだ。

ちなみにVisioは暗号ゲームカジノサイトであるhttp://www.crypto-games.net/を最初の公式広告パートナーとして契約している。

これによりトラフィックの量と発生可能なアカウントの量を監視出来るとのこと。

Visioの将来性

今後の展開として重要なのが、どのようにVisioを世界へ広げていくかだろう。

IPFSという魅力的な機能があるとしても、単なる動画共有サイトであれば既存プラットフォームのYoutube等でも十分であり、当然それでは発展が見込めない。

特にYoutubeは2020年までに200億ドル(約2兆円)もの売上見込みが予想されるほどの力を持っていることから、そう簡単にシェアを奪う事は出来ないだろう。

その場合にはどうするべきなのか、Visioが持つ特殊な性質を考えた場合、推奨は出来ないがグレーな方面だと大きく成長する可能性がある。

主に海外の一部動画共有サイトではアニメやドラマ、映画など多くの映像作品が大量にアップロードされており、それによってアップロード者が収益を手に入れているとの噂がある。

そして現状のVisioのサイト状況を見ると分かるように、様々な映像作品が複数のユーザによって既にアップロードされている。

本来であればこのようなものは権利者の通報などによって削除されるのだが、P2Pを用いたIPFSのシステム上、簡単にはデータを削除することが出来ない。

そのため、これを利用して多種類のアップロードが広まると世界中から幅広い層の利用者が確保出来るだろう。

そして動画の閲覧者を各国ごとに分類し、加えてジャンルごとに広告のターゲッティングを行うことで大きなマネタイズが可能にもなる。

更にアップロード者に対しても報奨金を与える(再生数など)事でより大きな流れを生み出すことも出来るため、世界中の動画アップローダー達がIPFSによるメリットを感じれば、Visioに興味を示すに違いない。

あるいは権利者側が上手く利用する方法もあるのかもしれないが、現状では彼らが有利な状況に変わりない。

しかし、このような使い方は当然推奨出来たものではないため、可能であれば健全な方面で発展を目指すべきである。

なお、Visioと対立しているNovusphereはhttps://novusphere.io/home/dmcaにて法律に違反する動画は削除すると謳っており、健全なサイト運営を目指しているようだ。

何にせよ、今後のVisioを発展させるのは開発者とコミュニティメンバーであり、彼らの方針によって様々な未来が構築されていくだろう。

公式情報および関連情報

公式情報

公式ウェブサイト:https://www.visio.wtf/

Github:https://github.com/Fladirmacht/visioX

Bitcointalk:https://bitcointalk.org/index.php?topic=1806936.0

Twitter:https://twitter.com/TheVisioProject

Blockchain Explorer:https://chainz.cryptoid.info/visio/

Slack:https://visiogroup.slack.com/

CCMC(価格推移):https://coinmarketcap.com/currencies/visio/#markets

マイニングプール:http://193.169.245.201/pool/VISIO/

Visio関連データ

暗号通貨名:Visio

通貨単位:VISIO

アルゴリズム:X13(PoW)+PoS

最大供給量:6200万VISIO

ブロックタイム:1分

PoS供給:1%インフレ

PoWリワード:250Kブロックまでブロックあたり4VISIO

PoSリワード:1ブロックあたり1VISIO

暗号通貨アドレス

寄付されたコインはサイト運営やコミュニティの発展のために使用されます。

Bitcoin:1NEh5GY6GyY3NZ3bY4ZUtu1CWhRcGhErwc

NEM:NDBEQJ-7XIF6P-46AST5-2JQVLP-JIJS43-VOY5L7-LWA5

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