アンテナメニュー開閉
←前の記事 次の記事→

『日本人だけ?読めない文字』脳内補完の不思議

脳が文章を自動変換。

『日本人だけ?読めない文字』脳内補完の不思議
日本人には読めないフォント。(XYZ4096)

日本人には読めないフォント

Twitterおよびインターネットにて『日本人には読めないフォント』が話題となっている。

このフォントは英語圏の人ならば大体読めてしまうのだが、日本語を主に使っている人々であれば使用されている文字を別の言葉に捉えてしまうという。

それは一体どのようなフォントなのだろうか。

(本文前に)簡単な3行まとめ

  • 日本人には読めないとされるフォントが話題。
  • 実際に読んでみるとカタカナで読んでしまう。
  • 読めない理由は脳が文章を自動変換しているため。

問題のフォント

その問題となっているフォントが以下。

日本人には読めないと言われるフォント。

以上に書かれた文字を初見で正確な言葉を認識する事が出来ただろうか。

正確な言葉は『hey guys Can’t you read this sentence? Why can’t? ‘cause you are Japanese』である。

日本語で言うと「やあみんな、この文章を読むことが出来るかい?何故出来ないって?それは君が日本人だからだよ」という意味になる。

ちなみに筆者は『カモンguys』と最初は読んでしまったが、そういう風に見た方は案外多いのではないだろうか。

制作者はカナダ出身の外国人

このフォントはhttp://www.dafont.com/electroharmonix.fontにてダウンロードすることが可能となっており、実際に使用することが出来る。

配布元のTypodermic Fonts Inc.を運営している作者のレイ・ララビィ(Ray Larabie)氏によると意図的に英語とカタカナおよび漢字を入り混じるように制作したそうだ。

ララビィ氏はカナダ出身であるが、2008年から日本に移住しており、現在も名古屋在住とのこと。

1998年3月に公開されたフォントElectroharmonix。カタカナに見えてしまいかなり読みにくい。
1998年3月に公開されたフォントElectroharmonix。カタカナに見えてしまいかなり読みにくい。(typodermicfonts)

何故違った言葉に捉えてしまうのか

間違って認識した人は文字を『カタカナ』等で読んでしまっていると思われる。

頭で分かっていても何故違った言葉で認識してしまったのか。それはまさに我々が普段から脳が補完する力(脳内補完)によって文字を認識しているためである。

脳内補完の力

知っている人は多いと思われるが、まず以下の文章を見てもらいたい。

こんちには みさなん おんげき ですか? わしたは げんき です。

この ぶんょしう は いりぎす の ケブンッリジ だがいく の けゅきんう の けっか

にんんげ は もじ を にしんき する とき その さしいょ と さいご の もさじえ あいてっれば

じばんゅん は めくちちゃゃ でも ちんゃと よめる という けゅきんう に もづいとて

わざと もじの じんばゅん を いかれえて あまりす。

どでうす? ちんゃと よゃちめう でしょ?

ちんゃと よためら はのんう よしろく

http://tsushima.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1241732267/より引用。

どうです?ちゃんとよめちゃうでしょ?

最初のモノとはジャンルが少々異なるが、普段我々は脳による補完でなんとなく認識しているのである。

なお、上記例文を正確に戻すとこうなっている。

こんにちは みなさん おげんき ですか? わたしは げんき です。

この ぶんしょう は いぎりす の ケンブリッジ だいがく の けんきゅう の けっか

にんげん は もじ を にんしき する とき その さいしょ と さいご の もじさえ あっていれば

じゅんばん は めちゃくちゃ でも ちゃんと よめる という けんきゅう に もとづいて

わざと もじの じゅんばん を いれかえて あります。

どうです? ちゃんと よめちゃう でしょ?

ちゃんと よめたら はんのう よろしく

このように、脳による補完能力は非常に興味深いものであると考えさせられる。

日本版文章は2004年に公開された

インターネット上ではそれなりに有名な文章だが、これが最初に公開されたのは2004年のシリコンバレー地方版によるなぜかよめちゃうという記事が最初であると考えられる。

2chで最初に投稿されたとみられるのは2009年頃だが、シリコンバレー地方版の記事は2004年である。

ちなみにこのような文章を作り出すジェネレーターが存在している。

ケンブリッジ大学で本当に研究しているのか

先程の文章はまとめサイトや2ch等で見たことがあると言う人が大多数と思われるが、実際にこの文章はケンブリッジ大学の研究に基づいたものなのだろうか。

調べてみるとケンブリッジ大学ではそのような研究は行っていないように思える。

しかし、ケンブリッジ大学で脳言語の研究を行っているマット・デイヴィス(Matt Davis)氏が今回の理論について考察を行っている

彼によると文字の最初と最後があっていれば読めるというのは間違いであり、比較的少ない文字数あるいは頻繁に使われるような言葉でなければ正確に読むのは難しいとされる。

そして一部の言語(アラビア語、ヘブライ語、タイ語、中国語等)では文字を入れ替えると正確に意味を理解出来ないものもあり、そのようなタイプでも理解が難しくなるようだ。

英語版脳内補完文章

先程紹介したのは日本語版だったが、これには元ネタとなる英語版が存在している。

Aoccdrnig to a rscheearch at Cmabrigde Uinervtisy, it deosn’t mttaer in waht oredr the ltteers in a wrod are, the olny iprmoetnt tihng is taht the frist and lsat ltteer be at the rghit pclae. The rset can be a toatl mses and you can sitll raed it wouthit porbelm. Tihs is bcuseae the huamn mnid deos not raed ervey lteter by istlef, but the wrod as a wlohe.

http://www.mrc-cbu.cam.ac.uk/people/matt.davis/Cmabrigde/より引用。

英語を読める、あるいは単語を知っているだけでもある程度文章自体は読むことが出来るのではないだろうか。

デイヴィス氏によるとこの英語版文章は2003年9月頃に見かけ始めたとのこと。

正確な文章が以下。

According to a researcher at Cambridge University, it doesn’t matter in what order the letters in a word are, the only important thing is that the first and last letter be at the right place. The rest can be a total mess and you can still read it without problem. This is because the human mind does not read every letter by itself but the word as a whole.

文章の日本語訳は日本語版と大体同じとなっている。

他にもMatt Davis氏が考察したページでは英語以外の入れ替えも用意されているようだ。

なお、今回のようなものは当然ながら過去、研究者によって研究がなされており、絵文録ことのは「読めてしまう」文章ネタの起源と歴史という記事に1976年からコピペが話題となった2009年までのまとめが記述されている。

暗号通貨アドレス

寄付されたコインはサイト運営やコミュニティの発展のために使用されます。

Bitcoin:1NEh5GY6GyY3NZ3bY4ZUtu1CWhRcGhErwc

NEM:NDBEQJ-7XIF6P-46AST5-2JQVLP-JIJS43-VOY5L7-LWA5

アンテナサービス運営中

当サイトでは現在アンテナサービス(プリズムアンテナ)を運営しています。

様々なジャンルのサイト(200以上)を取り扱っているので、よろしければ暇つぶしにどうぞご利用下さい。

アンテナのジャンルについては『アンテナについて』をご覧下さい。